「いやならよけろ」地味で真面目が取り柄の私に部長が教えてくれる大人の遊び方 (ページ 4)
「部長とシタいです。こんなのわたし、初めて・・・」
戸惑ったような智子の顔はさっきまでの清廉なそれではなく
上気した頬といい完全に女のものだった。
「っ___本当にいいんだな?」
深くうなずいた。
「場所移したらもう、取り返しは付かないよ?」
もう一度、うなずく。
「わかった、」
それでもまだ少し歯切れの悪い坂本の手を智子がぎゅっと握る。
2人はそのまま会社を出てタクシーに乗り、繁華街の中に入っていった。
「緊張してる?」
ホテルの部屋に入ってもなお手を離さない智子の顔を心配そうに坂本が覗き込む。
「こういうところ、はじめてなので。」
少し震える声。
ちゅ、と優しいキスが頬に降ってきた。
「俺がはじめてもらっていいの?」
こくん、と首を縦に振ると
「もう止まらないから。」
と聞いたこともない坂本の声が降ってきた。
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