2人になれる場所を探して図書館を訪れたら彼に人気のない場所に連れてつかれて― (ページ 7)

「ルイ・・・、締め付けすぎ」

浩希がため息でそう言う。

とたんに、ぬちゃ、といやらしい音がして私は冷や汗をかく。

浩希は初めのうちこそ気を遣ってそっと腰を使っていたのが、だんだん快感に理性が飛んできたのか腰の動きが速くなる。

ずっ、ずっ、ずっ、ずっ、と、浩希が押し入ってくる。

私は気付くと自分で自分の口を押さえていた。

だめ・・・、声が出てしまう。

図書館は静寂を保っていて、それはまるでモノクロのようだった。

私たちだけ色があって、動いているのは自分たちだけのような錯覚をした。

浩希の腰の動きが一段と速くなり、ものが一回り大きくなったように感じた。

同時に、気持ちよさも半端じゃない感じになってくる。

「ルイ、だめだ、いくよ」

「私も・・・、一緒にいっていい?」

返事の代わりに浩希は私の後頭部を抱えた。

浩希に抱きしめられながら、私は頭の中で何かがはじけるのを感じた。

と、私の中で浩希もはじける。

荒い呼吸を押さえながら、私たちはしばし余韻に浸った。

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