2人になれる場所を探して図書館を訪れたら彼に人気のない場所に連れてつかれて― (ページ 2)
本の棚は私の背と同じくらいまであり、所々に踏み台が置いてある。
ずーっと向こうの貸し出しカウンターでお姉さんがお客さんにありがとうございました、と言っているのがたまに聞こえるくらいで、あとはたまに小声で浩希が話しかけてくる声しか聞こえなかった。
私は何となくその雰囲気に飲まれていたのだが、浩希はどうやら違うことを考えていたようだ。
ほかに人影がない棚で、浩希が私に何かを言った。
「・・・・・・」
小声でよく聞き取れない。
「なに?」
私も小声で聞き返す。
「だから、・・・・・・」
そう言うが早いか、浩希はつないでいた手をひっぱり、私の手を自分の大事なところへ持って行った。
「!!!」
なぜか、浩希は思いっきり勃起していた。
ただただ驚いて浩希の顔を見上げる私に、浩希が甘えた声で言った。
「ルイ、いいだろ?」
いいだろって・・・、こんなところで?
もしかしてさっき考えていたことを見透かされていたのだろうか。
そう思ったのが浩希にまるで聞こえたかのように、浩希は
「大丈夫、ここまでは誰も来ないよ」
と真顔で言った。
慌てて否定しようとすると、浩希が強引にキスをしてきた。
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