出会った瞬間に惹かれてしまった義弟と両想いだった。情熱的な愛撫に濡れてしまって… (ページ 3)

「待って、もうダメ……」

裕香は自由な方の手で、健吾の体を押したけれどびくともしない。

裕香の乳房を撫でていた健吾の手は、肌を滑って下腹部へ向かっていった。

「やめて、お願い」

拒絶を口にする裕香の唇が、健吾に塞がれた。

「んんっ……」

健吾の手は、裕香のズボンの中に入り、パンティの上から秘部に触れた。

「うんんんん……」

くぐもった声を漏らし、背中は仰け反ってしまう。

唇が離れた。

糸を引く唾液が、キスの激しさを物語っていた。

「濡れてる」

健吾に耳元で囁かれ、指がパンティの中に侵入して直に触れてきた。

「ああっ」

指でクリトリスを撫でられたり、摘ままれたり。

その間、胸を舌で愛撫されてた。

「はあ、ああ、ふうっん、んん……」

夫とは一年以上、愛し合っていない。

健吾にされるのは初めてだったけれど、的確な愛撫に浸ってしまいそうだった。

健吾の唇が胸から離れ、ズボンを下ろされてしまった。

裕香の手首を掴まれて、健吾の男根に導かれた。

それは熱を持ち、天高くそそり立っていて、ビクビク震えていた。

「入れていいよね。裕香の中も、すごく濡れてるし」

いやらしい液が溢れてくる入り口を触れられて、裕香の体が震える。

「あっ」

「本当に、好きなんだ。裕香、ずっと抱きたかった」

健吾の熱い塊が、裕香の入り口にあてがわれた。

抱かれてしまう。

健吾が少しずつ、裕香の中を押し開いていく。

「んっ……、健吾さん」

自分の気持ちなんて、伝えない方がいいと思っていた。

けれど好きな人と一つになるのに、本当の自分の想いに蓋をするなんて、嫌だ。

「あたしも、健吾さんが好きっ」

健吾の動きが、ピタリと止まった。

想像もしていなかったのだろう。

本当はお互いに想い合っていたなんて。

驚がくの眼差しで、裕香は見つめられた。

「最初に会ったときから、ずっと好き……、んっ」

言葉は唇に塞がれた。

止めていた腰の動きを再開させて、健吾のペニスは裕香の最奥に到達した。

唇が離れて、健吾に抱きしめられた。

「まさか両想いだったなんて。こんなことならもっと早く奪っていればよかった」

「今からでも、愛してくれる?」

健吾が体を起こして、お互いに見つめ合った。

「ああ、愛してる」

そして、腰を動かし始めた。

「あっ、あっ、ああん、はあっ……」

淫らな粘膜の音と、律動により肌と肌がぶつかる音と、二人の息遣いが耳に入ってくる。

少しずつ昂っていく。

「健吾さん、好き」

「俺も好きだよ。裕香」

「あっ、ああっ、もうダメ、イクッ」

「俺も……、裕香、中に出していい?」

「出して……、健吾さんの、欲しい」

そして裕香は体を震わせてイったのだった。

健吾の熱が中に注がれるのを感じながら。

※※※※※

その後、二人は寝室で熱い時間を過ごした。

「健吾さんとこうなれるなんて、夢みたい」

健吾の体温を感じながら、裕香は口にした。

「俺もだよ。兄貴の結婚相手を好きになっちまうなんて思わなかった。自分の気持ちに気づいたときは絶望したけど、兄貴は昔から浮気とか二股とかしてたから、結婚しても同じことを繰り返すんじゃないかって思ってたんだ」

夫がそんな人だとは想像できなかった。

付き合っていたときは優しい人だと感じていた。

結婚してからは次第に会話が減り、単身赴任することになってからは電話をしても出ないし、メッセージを残しても返事が来なくなった。

友達の夫婦生活も愚痴ばかりだし、こんなものなのかと悲しみを感じていた。

まさか浮気をしていたなんて……。

「別れて俺と一緒になろう。裏切ってたのは向こうなんだし」

確かに浮気をしていたのは夫だ。

けれど裕香の心は、出会ったときから健吾のものだった。

その気持ちに夫は気づいていたのかもしれない。

それに兄弟を乗り換えた、とか世間に言われるだろう。

そんな裕香の気持ちを察して、健吾は言葉を続けた。

「裕香がそばにいてくれるんだったら、海外とかで仕事をすることになってもいいんだ。俺の仕事は場所にこだわらないし」

「そう言ってくれて嬉しい。ありがとう、健吾さん」

この先どうなるかわからないけれど、健吾を信じようと決めた裕香だった。

-FIN-

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