子ども扱いしないで。卒業式に抱え続けた想いを… (ページ 2)
「おじさんかどうかは、私が決めることです。」
「美雪ちゃんは優しいなぁ。」
ほら。また、子供をからかうみたいにあしらって。
「春彦さん、私って、やっぱり・・・子供っぽいですか?」
「え・・・」
やっぱり、そうだったんだ。勢いなんかで聞かなきゃよかった。
「そうですよね・・・。背も小さいし、顔も童顔だし、胸も小さいし、それにツラいとき、春彦さんに甘えちゃうし・・・。」
どうしよう。話せば話すほど、苦しくなる。
苦しいのにやめられないし、目の前が滲んで見えなくなる・・・。
「美雪ちゃん・・・」
そういって、春彦さんは私を包んでくれた。
あーあ、また、甘えちゃった。こんなんだから、子供扱いされるんだろうなぁ。
「美雪ちゃん、わかってる?」
え・・・。
「ボクがどんな思いで6年間過ごしてきたか。」
嘘・・・。
「ずっと、我慢してた。」
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