年下ホストにエレベーターで切なく獰猛な告白をされて…見えなかった両想い (ページ 5)
「おじゃまします…」
スマホのナビで辿り着いたカイ君の部屋は、1LDKの地味な部屋だった。
ナンバー付きじゃないから、そんなに贅沢はできないのかもしれない。
だけど、もっと水商売の匂いがする部屋を想像していた。
「意外と普通」
ドンキに売ってあるローテーブルを見ながら、私は思わず笑ってしまう。
なんだ。
カイ君も普通なんだ。
ホストをやっていても、一人の男の人。
好きになったなら、好きになったって、素直に言えば良かった。
「私、カイ君が好き」
だから、帰ってきたカイ君に、おかえりよりも先にそう言った。
「俺も、リコちゃんが好きだよ」
カイ君も真っ直ぐな視線を返してくれる。
「枕営業とかじゃなく、リコちゃんを抱きたい」
ストレートな感情をぶつけてくるカイ君を、拒む理由なんて何一つない。
一緒にシャワーを浴びて、濡れた体のままベッドに入った。
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