足を怪我したドSな彼に看病という思いもよらぬ焦らしプレイを仕掛けられる
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足を怪我したドSな彼に看病という思いもよらぬ焦らしプレイを仕掛けられる (ページ 1)
「ただいま、日和」
「…おかえりなさい」
微笑む彼にムッとしながら答えた。
わたしが一体どんな気持ちでいたかなんて全く考えていないんだろうか。
そんな態度が腹立たしかったのでただいまのキスはお断りしてやった。
彼はそんなわたしの反応に少し目を瞬かせたが、見て見ぬ振りをしてとりあえず手を差し出す。
「…」
「ん、ありがと」
わたしの言わんとするところは分かったらしい。
響は松葉杖を玄関に置き、ギブスをはめた足を庇いながらわたしに体重を預け歩き始める。
白いそれを眺めながら、わたしは先日の事を思い出していた。
ーーーーーー
あの日わたし達は別段特別な事をしていた訳ではなく、家の近くをのんびりと散歩していた。
手を繋いで河川敷をまっすぐ歩き、そこから商店街の方へ向かう。
「晩御飯なに食べたい?」
「日和」
「はいはい…」
そんなくだらないやりとりを繰り広げていると、突然雨が降ってきた。
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