捻出してくれたデート時間すらも仕事に邪魔されて…寂しさ埋めるキスマーク (ページ 4)
「!?・・・しめつけやがって・・・かわいいな・・・ほら、あーん、して」
口に、浩太のあたたかいモノが入ってきた。
凛々しさが可愛くて、いとおしくてたまらなくなる。
舌であちこち触る、吸う。
どうしたらこの子は喜ぶ?
ああもう、離したくない・・・だい、すき・・・ぼんやりした頭に、浩太の少し荒い息遣いが聞こえた。
浩太は私の親指をしゃぶりはじめた。
人差し指、中指・・・ぜんぶ。
「麻利絵のぜんぶ、オレのものだから、な」
「・・ぅん、ぜんぶ、浩太のもの、だ、よ・・・」
「オレが忙しいからって、ほかの男に触らせんな、よ?」
浩太は少し強い口調でそう言ったあと、首筋を強く吸い始めた。
あたたかい唇を感じるなか、つんとした痛みも、走る。
首のあちこち、胸の上、下・・・、肩も、腰も。
「・・・ごめん、つい・・・」
浩太は、私の体に散りばめられた紫色に、はっとしたみたいだった。
「・・・ぜんぜん。。。私・・・これを鏡で見るの好きなの。会えなくて寂しいなって思うと、見るの。愛されてるーって」
「・・・ごめん、寂しくさせて。でも、ほんとにほんとに麻利絵はオレだけのものだからな、ほかの人間には一切触れさせない!」
・・・浩太?・・・人間?
「・・・嫌なんだ、麻利絵が誰かに触れられるだけで。・・・たまに聞く、頭ぽんぽん、てセンパイ女子に誉められたとかでも・・・女でも嫌なんだっ!」
「浩太・・・?」
浩太は私の目をまっすぐ見ながら一気にそう口にしたあと、うつむいた。
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