会社勤めのOLが会社に秘密でキャバクラ勤め。それが会社のイケメンくんにバレてしまい・・・ (ページ 2)

事態が最悪な方向へ進んだのは、次の日のランチタイムの時だった。

屋上でお昼を食べていた私は、昨夜のことなどすっかり忘れて、お昼休みの1時間をのんびりと過ごしていた。

屋上はほとんど誰も来ないので、1人きりになるには良い場所だった。

そんな素敵なおひとりさまの時間に、岡田は私を探して屋上までやってきた。

『澪さんですよね・・・』

やはり、昨夜の視線は・・・驚く私を見て岡田はとんでもないことを言った。

『あの店で働いていること、言われたくなかったら、これから俺のいいなりになって言うことをきくってどう?』

『いいなり・・・なにそれ?!』

『例えば・・・』

そういうと、岡田は私にいきなりキスをしてきた。

『・・・んっ!!』

彼の力強い腕で私の肩を引き寄せて、唇を重ね、少し強引に舌がねじ込んできた。

『いや!!』

『俺、ここの会社で人事の仕事をしているんだよね』

そう言われて、頭の中で『クビ』の二文字が浮かぶ。

『うちの会社、他に仕事するのって禁止されているの知ってるよね?』

お昼休みが終わり、ボーっとしながら席に戻った。

屋上での会話、何度も何度も思い返しながら、岡田と交換したラインを眺めて大変なことになったと実感した。

席に着いた時、早速、岡田からラインが入った。

『15時になったら、5階の奥の資料室にくること。来なかったら分かっているよね?』

15時まで仕事をこなしていたが、全く身に入らず、集中できない。

人の弱みに付け込んで、とんでもない男だと思った。

岡田は、社内の女子から人気がある。高身長で高学歴、王子様のようなルックスで、見た目は爽やかな優しい雰囲気で周りの女子たちと接している。海外生活も長かったから、英語もペラペラだという噂も聞いた。

でも、とんでもなく、悪魔だと思った。

『ちょっと銀行へ行ってきますね・・・』

そう言い席を立ち、岡田からの指示である5階の奥、資料室へ向かった。

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