会社勤めのOLが会社に秘密でキャバクラ勤め。それが会社のイケメンくんにバレてしまい・・・

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会社勤めのOLが会社に秘密でキャバクラ勤め。それが会社のイケメンくんにバレてしまい・・・ (ページ 1)

定時の17時半を過ぎた時、澪はバックを取ると会社の人達に頭を下げながら、

『お先に失礼します・・・』

と言い、席を立ちエレベーターに乗る。

そして、帰る方向とは違う電車待ちをすると、結んでいた髪をほどき、掛けていたメガネを外し電車に乗り込んだ。

18時半から私はまた別の顔になる。

私は、澪。年齢は26歳。今の会社に働き出して3年が経つ。

彼氏はこの3年間居なくて、会社と家との往復を繰り返してきたが、この春から私は掛け持ちでもう一つ仕事をすることになった。

その仕事はキャバクラ嬢。

見た目が地味な私が、この仕事を選ぶには理由がある。

それはお金。

大学4年間分の借金が私にはある。コツコツ3年間働いて、僅かでも返済しているが、一体いつになったら返すことがでるのかという将来の不安と、単調な毎日に飽き飽きし思い切って会社に内緒でこの春から働き出した。

働き出してまだ数か月。

採用面接の時、日中仕事をしているのであまり遅くまで働けないと伝え、業務によっては遅刻もするということを何とか理解してもらい、他の子よりも自給金額を下げることを条件に何とか雇ってもらえることになった。

普通のバイトの金額より低いかもしれないが、お客さんからのチップが入るから何とかやっていけている。何かの足しになれば・・・という思いと、なんの刺激もない生活に少しでもスパイスになれば・・・と始めた。

最初に付いたお客様がお帰りになるということで、外までお見送りをする。

深々と頭を下げて、ニッコリ営業スマイルで送り出す。お客様がタクシーに乗り込み、見えなくなるのを確認して頭を上げた。

とその時、誰かこっちを見ている視線に気が付いた。

その顔に見覚えがあり、部署は違うが、同じ会社の男の人。

しかも、社内では超がつくくらいモテモテの男性社員、岡田。間違いない。

会社は副業を禁じられていた。

見つかるととてもマズイことになる。下手したら、クビになりかねない。

バレることがないと思い、会社からは離れた場所の店にしたつもりなのに・・・

視線を感じつつ、急いでお店へ戻った。

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