掌に男の本能を感じて…クールで真面目な旦那様と久々の甘い夜 (ページ 4)

「美咲…?」

息を弾ませながら、信じられないものを見るような目を、私に向ける。

私は言葉も出ず、硬直していた。

樹くんは、状況を確認するように、部屋の中と、私と、最後に自分を見て、ちょっと呆然としているように見える。

「あの、ご、ごめんなさい…」

私は恥じ入って、うつむいた。

その顎に手が添えられる。

くいと顔を上げさせられて、目が合った。

さっきまでぐっすり寝ていたはずの目は、怒っても呆れてもいなくて、ただ欲望に濡れていた。

肩を押されて、突き飛ばすように倒された。

「樹くん…」

マキシワンピをたぐり上げて、私の下着を剥ぐ。

片方の足首を掴んで高く持ち上げると、性急に入り込んできた。

「あっ…は、あっ…」

なんの準備もなかったけれど、私の身体はするりと樹くんを受け入れた。

あまりに唐突な挿入で、むしろ快感が一気に燃え盛る。

すでに寸前まで高まっていた樹くんは、ぶつけるみたいに私を突いて、身を屈めると乱暴なキスをした。

舌がぬるりと絡んで、熱くなった口の中を貪る。

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