掌に男の本能を感じて…クールで真面目な旦那様と久々の甘い夜 (ページ 2)

なんとなく寂しくて、温かい背中に寄り添った時、ふといたずら心が芽生えた。

起こさないよう、慎重に、指先で二の腕をくすぐる。

ぴくりと筋肉が揺れた。

ここは彼の、弱い場所なのだ。

思惑どおり反応があったことに気をよくして、今度は二の腕全体をじっくりとなでた。

「…っ」

樹くんの呼吸が、心なしか速まった気がする。

様子を見ながら、シャツの中に手を忍ばせた。

彼はあまり身体をさわらせてくれないので、実はこんなふうに味わうのは、初めてだったりする。

引き締まったお腹、あばらのあたり、脇、と手を這わせると、都度その部分がびくっと動く。

もしかして樹くんは、けっこう感じやすくて、だからさわられたくないのかもしれない。

「っぁ…」

手のひらが偶然、胸の突起をかすめた時、明らかに樹くんが小さく喘いだ。

びっくりして、思わず手を止めてしまう。

起きている時は、なかなか聞けない、こんな声。

おそるおそる、起ち上がった突起をくすぐってみる。

樹くんの全身が、ぎゅっと緊張したのがわかった。

すっかり調子に乗った私は、その手をゆっくりと、下のほうへ滑らせた。

自分の呼吸も荒くなっているのがわかる。

ボクサーパンツしか履いていない樹くんのそこは、形を変えているのがはっきりとわかった。

下着の上からなでて、優しく握ると、身体を丸めるようにして呻く。

「は…っ」

色っぽい声。

自分を律するのが得意な樹くんが、あまり聞かせてくれることのない声。

迷わず、下着の中に手を入れて、直接触れた。

その熱さに驚いた。