イったことのない私。アダルトグッズならできるかも?引き受けたモニターの終わりが見えなくておかしくなる……! (ページ 2)

 奈々はビジネスホテル風の部屋に通されると、ベットに腰掛けてみる。

 びっくりするくらい物が少なく……あたりを見回してみたが、盗撮カメラなどは見当たらない。

 気持ちを固めたはいいものの、緊張はマックス。

 落ち着かずうろうろしていると、部屋にノックの音が響く。

「奈々さん、失礼します」

 入室してきたのは、大きな箱を抱えた真面目そうな黒髪の青年だった。

 カジュアルな服装だけれど、スーツを着たら普通のサラリマンっぽい風貌で奈々は面食らう。

(へー……結構イケメン……)

 安堵のため息をつき、慌てて「こちらこそ!」と頭を下げる。

「あはは! 緊張してますね?」

「そりゃっ……こ、こんなの初めてですもん!」

「奈々さん勇気ありますねぇ。あ、申し遅れました。僕はこの会社に勤めています、慶太です。よろしくお願いします」

 慶太はすっと手を伸ばしてきたので、「握手かな?」と思い奈々はそれに答えようとしたが……。

「きゃあっ!」

 ぐいっと腕をつかまれ、引き寄せられる。

 ぽすっと背の高い慶太の腕に抱かれると、熱い胸板から慶太の心臓の音が聞こえてきた。

(あ……心臓、早い……)

「奈々さん、実は、僕も緊張しているんです。でも、一生懸命奈々さんのことを気持ちよくさせたいって思っているので……奈々さんの可愛い所、いっぱい見せてくださいね」

 視線を合わせると、ちょっと頬が赤い慶太。

 柔軟剤の優しい匂いも手伝って、一気に緊張が期待に代わる。

「はい……こちらこそ……」

 緊張している慶太が可愛くて、くすっと笑うと、その唇にキスを落とされる。

「んっ……ふ……」

 優しいキスの後に、奈々の唇をちゅっちゅっとはむ慶太。

 奈々はたどたどしくそれに答えようとしたけれど……ぬるりと入り込んできた肉厚の舌がまるで生き物のように奈々を責める。

「ふふっ……奈々さんぜんっぜんキスに慣れてないんですね……じゃあ、さっそくですけれど、まずはローションから使いましょう」

 慶太は箱の中から香水瓶のようなものを取り出し、そこからとろりとした液体を奈々の掌にのせる。

「なんか、ボディークリームみたい……」

「ね? いい匂いでしょ? 今日ははちみつの香りを準備してみました。口の中に入れても大丈夫ですが、美味しくはないですよ」

 慶太は奈々の下着を脱がせると、自身もそのローションを手に取り、そっとなでるように足の付け根に塗る。

「んっ! ……く、くすっぐった……!」

「くすぐったいだけですか? ここ、いつ触られちゃうんだろうって、どきどきしません?」

 慶太はまだ隠れているクリトリスと指先だけてちょんっとかすめる。

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