想いの丈が溢れた先生の色んな一面を目の当たりにして…好きを教えて
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想いの丈が溢れた先生の色んな一面を目の当たりにして…好きを教えて (ページ 1)
「先生は…好きな人いる?」
放課後の教室。
先生がいつも残って片付けや準備をしているここで、私はいつもと同じように、話を聞いて貰っていた。
「私は…実際好きとかよくわかんないんだよね」
教師と生徒なんだけど。
先生はいつも穏やかに話を聞いてくれて、私のこんなプライベートな質問にも嫌な顔せずに応えてくれる。
先生が担任になってくれてから、私は休まず学校に来れてる。
本当に先生のおかげ…。
「なんかね、前は好きな人とかいたんだよ」
私は指で机をなぞりながら続ける。
「けど、恋とか愛って一瞬でなくなっちゃう」
「何かあったか?」
先生の優しい顔。
「だって、前に付き合ってた人も、他に好きな子出来た…とか…あんなに私のこと好きって言ってたのに…」
特にその男が忘れられないとかじゃないんだよ。
私はそう付け加えた。
「ただ…何が好きってことなんだろって思って…、変わらない好きとかってあるのかな…」
そこまで言って、私の唇は塞がれた。
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