帰りの満員電車でまさかの痴漢被害に?!恐怖と羞恥と快感が… (ページ 2)
今まで男の人には触れられたことのない体。男を知ることのなかった私が全てを拒むことはできなかった。
一度も経験したことのない痴漢という存在に恐怖を感じながらも、与えられるこそばゆさに不思議と身も心も震える思いだった。
「大きな声で痴漢ですって言ってもいいんですよ? やれるもんなら、ですけど」
「っ……顔、見せなさいよ。あんたに痴漢されたって証明してやるんだから」
喉から出る言葉だけは必死に抵抗をしていた。
吊革を握らずにいた左手で男の手を払おうにも強く密着された体の隙間には手を入れる余裕すらない。
(この男は本気で痴漢をしているんだ……)
「……うっ、なんで私が……」
途端に恐ろしさが押し寄せてきた。
力のない女にはこの状況から抜け出すことができないことを悟って、最早振り返る勇気もなかった。
ただ撫でられたお尻が少しずつ熱を持っているかのような感覚に陥る。
恐怖で体がすくみ、少しずつ怒りは減少していく。
「前も触ってあげましょうか?」
ゆったりとお尻から手が離れたかと思うと、次は彼の手が私の胸を覆うように前に位置していた。
「あーんま胸は大きくないですけど……でも、オレはこのくらいの大きさのほうが好きですよ」
(怖くて仕方がないはずなのに、なんで……!)
「っ…っ、ぁっ……ゃぁ…」
突然の胸への刺激に思いもよらない声が漏れてしまった。
乳房を掴み、的確に胸の飾り周辺を人差し指で触れてきたのだ。
「これ、周りから見たら電車の中でいちゃついてるカップルとしか思われないんでしょうかねぇ?」
「そんな……わけなっ…! ……っ、ぅ…っっ…ぁっ」
まさか自分が、触られただけであられもない声を出してしまうような人間だとは思いもしなかった。
「電車内なのに、そんな可愛い声出しちゃっていいんですか? 淫乱だなぁ、誰が聞いてるかも分からないのに」
私は痴漢相手に感じてしまういやらしい躰なんだろうか。
それとも車内だからと勝手に頭が興奮してる?
考えている間に、男に与えられる刺激がますます強くなってしまう。
「ちょーっと触っただけで乳首を立てちゃって、そんなに溜まってたんですか? 家に大事な大事な彼がいるのに?」
「やっ、ちがっ……!」
飾りを指先でこねくりまわされ体が小刻みに震えてしまう。
胸に対しての刺激のはずが体全体を触られているかのようだ。
「敏感だなぁ、もしかしてこのために普段から退社が早かったんですか? 彼のためとか言いながらも、満員電車の中で男に触られたいがために?」
「だ、から、ちがうっ……!」
「ほんとに? でも本当は男ならだれでもよかったりして? 彼でも、オレでも、そこらへんの親父でも感じちゃうんですよね?」
耳元で囁かれる羞恥心を煽る言葉に私はただ首を横に振るだけになってしまった。
反論している余裕などもうない。
ただ与えられる胸への刺激に身も心も犯されてしまっていた。
「やらしい躰だ」
ゆっくりと胸元から離れていく手のひら。
物足りなさすらも感じてしまったこの躰に嫌気がさす。
痴漢の手で感じ、言葉で責められ、じんわりと下が濡れているような感覚がしてならない。
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