看病してくれていた彼に甘く誘導され、強い快感を与えられて痛感する幸せの切なさ

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看病してくれていた彼に甘く誘導され、強い快感を与えられて痛感する幸せの切なさ (ページ 1)

頭がぼーっとする。

ソファーにもたれながら、一体どのくらいの時が経ったのだろう。

たまの休みなのに、あたしなんかの為にごはんを作ってくれる彼の忙しない後ろ姿。

わーわー言いながら、バタバタ、ガチャガチャと慌ただしい背中は、危なっかしくて見てられないのだけど、どうしようもなく可愛くて、愛おしい。

熱のせいかもしれない。

いつもよりも人肌恋しくて、早く彼の体温を感じたくなってしまった。

少しけだるい体を起こし、ゆっくりと彼に近付いた所で、一生懸命慣れない料理に苦戦しているから、あたしが近付いてるのも気付かないらしい。

『涼くん、ありがと』

そう言いながら彼の腰に手を回して背中にぴったりと頬を付ければ、柔軟剤と彼の匂いが交じった心地よい香りがした。

「どした?」

お腹に回したあたしの手を優しくぽんぽんてしながら、うんと優しい声で言うから、嬉しくきゅんとして腕を強めた。

弱ってる時って、どうしてこんなに甘えたくなるのかな。

「柚奈、危ないからあっち行ってな?」

そうは言いながら、重ねられた手の平がちゃんとあたしの手を掴んで、離す気がない事くらいわかる。

親指でゆっくりとあたしの手を撫でるから、少しくすぐったい。

「甘えたいの?」

子供をあやすような口調でそう言われると、何故だかそんな気分になってしまうから。

微熱も手伝って、いつもよりも少し大胆になってるあたしがいた。

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