好きだった幼馴染に浮気の手伝いを頼まれた俺は激情のままに… (ページ 10)
激しい抽送に伴う快感が許容量を超えてしまい、美月はひっきりなしに嬌声を上げながらも、求めるように憲太の首に手を伸ばし、縋りつくように抱きしめた。
汗ばんだ熱い肌を密着させ、同じくらい熱い唇を重ねながら、融けあってしまえとばかりにお互いを求め合う。
浮気されたことなんて、とうの昔に美月の頭から吹き飛んでいた。
「あ、あっあっ、イくぅっ、イッちゃ、イッちゃうよぉ……!!」
「……ああ、一緒に」
「ひぅ、だめ、くるぅ!! あ、ひあ、だ、あ、あっあっあっああぁ、ふああああああああ!!!!」
「っく、あ……!!」
搾り取られそうなほどの強さで締め付けられ、とっさの判断で自身を引き抜いた憲太は、美月の薄い腹にたっぷりと吐精する。
疲れたのだろう、そのままとろりと瞳を閉ざし眠りに滑り落ちた美月に優しく口づけを落とし、震えた声で囁きながら掻き抱いた。
「美月……大好きだ、愛してる……」
あまりに感情が高ぶって、涙が零れた。
狂おしいほどの愛おしさと、崩れそうなほどの虚しさが同時に襲ってきて、どうにもならない感情に息が止まりそうだ。
きっと美月が目を覚ませば、関係は元通りだろう。
何故自分でも泣いているのか分からないまま、憲太は眠りに落ちるまで、ずっと美月を抱きしめながら涙を零していた。
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