お酒に酔った彼女が艶っぽくえっちに誘って来るから… (ページ 9)

こいつ、確信犯だったんじゃないのか、なんて考えすぎか?

一人で酒呑んでるのだって、紐パンだって違和感しかなくて。

もしかして、なんて疑い始めたらキリがない。

挑発的な態度も全部、計画的に…?

だけど、ムリして酒に頼ってまで誘惑してきたのは、寂しかったからか。

最近いつも俺の帰りが遅くて、帰るころにはいつも絢はベッドの中。

いくら寝顔に「ただいま」なんて囁いても、抱きしめながら眠っても、満たされるのは俺だけだ。

彼女は強がりだけど寂しがり屋で、それになかなか気づけなかったわけで。

朝だけは出勤時間も違うのに、わざわざ合わせていっしょにご飯を食べていたけれど。

それだけじゃあまりに短すぎる。

でも聞いたところでこいつは答えないだろうから。

悪いことしたな、と思う反面、そこまで一途に想っていてくれることが嬉しくて。

明日はもう少し早く帰ってこれるようにしようと心の中で誓った。

-FIN-

この作品が良かったら「いいね!」しよう

1

コメント (0)

コメントを書く