一度だけ…送別会の夜に誘われた抗えない禁断のワンナイト
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一度だけ…送別会の夜に誘われた抗えない禁断のワンナイト (ページ 1)
その日は美優の送別会だった。
会社に入って3年。
たくさんの営業マンに囲まれる部署で、たった一人の女性社員として事務を担当していた美優の送別会にはたくさんの男性社員が参加し、大変な盛り上がりだった。
「美優ちゃん、どうして結婚しちゃうの?」
「俺の方が絶対いい男だぜ?」
「最後に一回、俺の相手してよ」
こんな軽口を聞けるのも今日が最後かと思うと、大変な盛り上がりの中にさみしさが隠し切れない。
その気持ちを押し殺しながら、次々に隣に来てくれる男性と乾杯を続けているうち、いつもよりずいぶん呑みすぎてしまった。
結局3次会まで付き合い、万歳三唱とともに解散したのは深夜。
終電はとっくになくなっていた。
1人になり、急に静かになった町。
タクシー乗り場に向かって歩き始めると、横にひときわ背の高い人影が寄り添った。
「送るよ」
聞きなれた声。
「長谷川課長・・・」
相手の名を呼ぶ自分の声が震えてしまうのを、美優は抑えられなかった。
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