突然の遠距離恋愛宣言に涙する私に彼は…切なくも甘い約束【後】 (ページ 7)
―グッ
快楽に溺れた彼女の肉壁はきつく拓也を締め付けた。
「くっ、美緒、またっ・・・」
「ふぇっ・・・!?ひゃああああっ」
拓也は美緒の中に再び欲望を吐き出した。
「はぅ、あぅうっ・・・ひぅっ・・・・」
美緒もイッたのかビクビクッと痙攣していたが、やがてフと気を失うように寝てしまった。
泣きつかれたのだろうか。
拓也は美緒にソッとタオルケットをかけてやる。
そして、チカリと光るリングを取り出し
左手の薬指にそれを通した。
案の定、サイズを下調べしておいたおかげかピッタリだった。
自分が留学して、帰ってくるまで彼女は待っていてくれるだろうか?
・・・本当は帰ってくるまで、言うつもりではなかったのだが
拓也は寝息をたて、幸せそうに眠る美緒の頬を撫でた。
そして、喉までで言葉が出かかったがグッと堪える。
―結婚しよう
この言葉は、彼女の目が覚めるまでとっておこう。
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