怪しくも紳士的な梟にセックスレスを相談したら…導かれてみる夢の正体とは (ページ 11)

「…ん…。」

目を開けると、そこはいつもの寝室だった。

トクトクと高鳴る胸とは裏腹に、シンと静まり返ったソコには私以外の寝息が聞こえる。

「あ…。」

感じるぬくもりに目を向けると、いつもは背を向けて寝るはずの悠斗さんの手が、私の手を優しく握り締めていた。

…あれは、夢?

意識を手放す前に確かに聞こえたあの言葉。

けして梟をかぶった男性の声ではないそれは、私の心を一瞬にして救ってくれた。

もしかしたら、本当に夢なのかもしれない。

だけど、夢だとしても伝えたい。

眠る横顔にキスを落とし、小さな声で囁いた。

「…私も…愛してる。」

-FIN-

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