犯された時は好きじゃなかったのに…彼女持ちの彼に叶わない恋を (ページ 6)

お互いの呼吸は荒く、少し汗ばんでいる。

「はぁ…はぁ…隼人……」

「はぁ……ん…?」

「好き」と言いかけたが、やめた。

言ってしまうとこの関係が崩れ去ってしまう気がしたから。

もう、彼女になりたいなんて思わない。

思わないから、またこうやって私と身体を重ねて欲しい…

「…はぁっ、気持ちよかったよ…」

「…そっか……」

気づけば隼人は隣で眠ってしまっている。

セックスが終わるとちょっと冷たくなるけど、腕枕はしてくれる。

「やっぱり…隼人が好きだよ……」

寝顔を見つめながら、1人で消え入りそうな声でそう呟いた。

でもこれは叶わぬ恋。

そう言い聞かせて、隼人の胸に顔を埋めて私も眠りにつくのだった。

-FIN-

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