弟の友達の年下クン。車の中でぎゅっと抱きしめられて…!彼氏がいるのに我慢できなくなった私

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弟の友達の年下クン。車の中でぎゅっと抱きしめられて…!彼氏がいるのに我慢できなくなった私 (ページ 1)

「もうそろそろ帰らなきゃね。日付変わっちゃう」

「そうだね、楽しかった。ミホちゃんありがとね?」

運転席に座っているのは弟の友達のカズ君だ。

彼氏から全然連絡が来なくて寂しいと愚痴ったら、自分のことを気晴らしに使えばいいと言い、連れ出してくれた。

カズ君は小さな頃から家に夕ご飯を食べに来たりと、幼馴染のような関係。

弟が成人して上京した後、こうしてたまに二人で出掛けるようになった。

小柄で童顔で、いかにも大人しい草食系。

正直全然タイプじゃないけど、俺様キャラの彼氏に疲れていた私にとって束の間の癒やしだった。

散々溜まったうっぷんを安心して話せるのは、カズ君だけだった。

でも明日からは彼氏のところに、戻る。

「もう、帰っちゃうの?」

私の気持ちが伝わったのだろうか。

私はカズ君に抱きしめられた。

「え?」

「さみ、しい」

思わず息をごくりと飲む。

この子がこんなこと言ってくるなんて思ってなかった。

こんなこと普段言わないんだろうな。

顔も、耳も、全部真っ赤。

指先が震えてるよ。

でも思ったよりも男らしい。

強い力で振りほどけないよ。

車の中に二人、静まり返った車の中。

カズ君の鼓動の音が伝わってくるような気がして、私の身体も一気に熱くなった。

「帰って、ほしくない」

私の身体に、頭をもたげてきた。

撫でてほしいのかな。

顔、近いよ。

ドキドキしてるのバレちゃうかも。

「撫でて?」

私はカズ君の髪を撫でた。

どうしよう、可愛い……。

私に甘えてるよ。

どうしたらいいかわからなくなってしまって、期待半分、断り半分で彼のことを茶化した。

「もう、そんなこと言っちゃって!年上のお姉さんに甘えてるの?可愛いなあ」

「甘えたいの……」

「え……」

「ねえ、甘えちゃだめ?ミホちゃん彼氏いるのわかってるけど、もうちょっと一緒にいたい」

彼が助手席に身体を乗り出す。

背中に手を回されて、彼の腕の中に包まれてしまった。

熱くなった身体が、吐息が、当たる。

身体が震える。

どきどきする……、どうしよう……!

腕にぎゅっと力がこもる。

振りほどけない。

可愛いこと言ってるのに、身体はしっかり男の子なんだ。

意識しちゃうじゃん。

彼の手が髪に触れる。

私の髪も撫でてくれてる……嬉しい、指使いが優しい。

このままこうされていたい。

もっと、触れてほしい。

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