彼からデートの誘い…浮かれ気分で向かってみるとそこには…
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彼からデートの誘い…浮かれ気分で向かってみるとそこには… (ページ 1)
「明日のデート、大人っぽいことしねぇ?」
電話で突然こんなセリフを言われて、色々想像してよく眠れない夜だった。
付き合ってから幾度となく体を重ねてきたけれど、こんな風な事を言われたことは今まで一度だってなかった。
大人っぽいことって…
つまり、いつもとは違う…エッチなことするんだよね?
女の子だって好きな人とするのは嫌じゃないし、期待だってする。
* * * * * *
彼好みの香水をつけて、彼好みの白のワンピースに身を包んで、待ち合わせ場所で胸を高鳴らせていた。
「莉子!お待たせ!」
「夏樹く…ん?」
手を振ろうとして一瞬固まった。
こっちに向かって歩いてくる夏樹くんの隣には見知らぬ男の人が見えたから…
「ごめん、ビックリした?」
「え、うん…えっと…」
「友達。今日はコイツも一緒な。まぁ仲良くしてやって」
「こんにちは。初めまして、翔です。よろしくね!」
「は、初めまして!莉子です」
夏樹くんとはまたタイプが違うけど、翔くんも負けず劣らずのイケメンさんだ。
対照的なふたりが並ぶとすごく絵になる。
でも、どうして?
デートだから、てっきり2人きりだと思ってたのに。
「なーに残念そうな顔してんだよ。」
「ごめんね、せっかくのデート邪魔しちゃって」
「いえ、そんなこと!」
「顔に出てんだよ。ふたりきりがよかったか?今日は翔がいる分、いつもより楽しませてやるから。いつもの倍くらい…な」
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