「綺麗に飾り付けてやるよ」フリルのレースで縛られ翻弄される放課後の家庭科室
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約する作家陣によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
「綺麗に飾り付けてやるよ」フリルのレースで縛られ翻弄される放課後の家庭科室 (ページ 1)
「ふぇー、終わらないよぉー!」
私の叫び声が虚しく家庭科室に響く。
溜め息を付きながら、縫いかけのハンカチを見下ろした。
「うぅ、いくら課題が終わらないからって女の子を1人で居残りさせるなんて、吉村先生の前世はきっと鬼だわっ」
「ほほーぅ、言ってくれるじゃないか?」
ぎくっ
1人のはずの家庭科室に、低い男の人の声が聞こえてきた。
「…吉村先生、今の…聞こえてました…?」
私がおずおずと尋ねると、
「吉村先生の前世は鬼だなんて空耳が聞こえるとは、俺もそろそろ歳かな?」
ニッコリ笑いながら近付いてくる。
もぉ、最悪ー!
ただでさえ、家庭科の成績が悪くて目を付けられてるのに…。
「お前、高校生にもなって居残りしなきゃハンカチの1つも完成させらんないわけ?」
吉村先生はイジワルだ。
家庭科の先生なんて似合わない!
コメント (0)