「上手くできたら後でたくさん可愛がってやるからな…」大人の男に教わるホシイ時の誘い方

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「上手くできたら後でたくさん可愛がってやるからな…」大人の男に教わるホシイ時の誘い方 (ページ 1)

「佐藤! ちょっと一杯付き合ってくれないか?」

「え!?」

帰り支度で佐藤がデスクの上を片付けていると突然そう声を掛けて来たのは、売上げが伸び悩むこの支店の経営立て直しで本社から送り込まれた上司、月島だ。

デキル上にその色男ぶり。

月島が来てから会社の女性社員達は皆浮き足立っている。

そんな月島から名指しで声を掛けられて、思わず佐藤は辺りを見回した。

「私ですか!?」

佐藤は驚いた声を上げていた。

「そうだ、お前以外に佐藤が他にいるか?確か帰る方向も俺と同じだろ」

そう言いながら月島は軽く笑っていた。

白いシャツにグレーのベストが何だか渋い。

誘いを断れぬままドキドキしながら佐藤は月島と二人でエレベーターに乗り込んだ。

背後に立ち月島の逞しい後ろ姿を佐藤はじっくりと眺める。

男らしい背中と長い足。

スタイルが良くないと中々着こなせないスリーピースのベスト。

後ろのサテンの生地にさえ品格を感じ、一歩後ろに立って居た佐藤はほぅ… っとため息を吐いてうっとりと頬を染める。

丁寧に磨かれた革靴の足元からしっかり折り目のついたズボンを辿り、佐藤の視線は高い位置できゅっと引き締まった形のいい尻に釘付けになる。

上着を手にした月島はネクタイを少し弛めながらふと後ろを振り返った。

「どうしたその顔は? もしかして飲む前からもう酔ったか?」

うっとりとした顔を見られてくくっと笑われる。

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