処女恋愛小説家、強面担当さんをからかい過ぎちゃった? イッたばっかりなのに手加減なし! 気持ち良すぎておかしくなる…… (ページ 2)
そのとき、どくん、と。
心臓がはねて、心拍数が上がる。
――や、ば……! なにこれ……!
和沢さんは私を抱きしめたまま耳元に顔を寄せ、すんっと鼻を鳴らす。
「あ、あの……! その、かぐの、だめ……!」
首にかかる柔らかい吐息に背筋がぞくぞくする。
和沢さんの一つ一つの動作にびくんっと身体が緊張したー―そのとき。
「どうだ? ときめいたか?」
和沢さんはすっと私の身体を離しにやりと笑った。
「あ……あの……!」
「顔が熱いな。真っ赤だぞ? 俺に触られてどうだった」
「……わ、わるい気はしなかったです」
「なんだその面白みのない解答は。本当に小説家か?」
和沢さんは私の頬をむにっと摘まむと「どんな風に感じたのか、説明してみろ」と言った。
「く、首に息がかかった時、背筋がぞくぞくして……なんか、こう、疼くような、切なくなったような……。ほっぺたも、身体もあつくなっちゃって、どきどきして……もしかして、これがときめきってやつ、なんです?」
「まぁそのうちの一つと思っても間違いではあるまい。いいかまひる。お前の小説にはそういう叙情的で色っぽい描写の掘り下げがだな……って、おいまひる!」
説明を続ける和沢さんの胸に私は思いっきり飛び込んだ。
受け止めきれずソファーに押し倒された和沢さんの表情は見えない。
代わりに、そのどくどくと早い心臓に耳を寄せる。
「私、もっとしたいです……ときめきも、どきどきも……和沢さんが私に教えてくれるんでしょ?」
厚い胸板にすりすりと頬を寄せる。
猫みたいにじゃれついたつもりだから、さっきみたいに髪を撫でて欲しいのに、和沢さんは固まったまま動いてくれない。
「ねぇ、もっとしてって言ってるんです。小説のために必要かもですよ?」
和沢さんに跨り、お願いと耳元で囁いてみる。
(ふふん、さっきの私みたいに背筋がぞくぞくしちゃえばいいんだ!)
そんないたずら混じりのつもり、だったのに。
がしっと、私の腕を掴んだその力は想像以上に強かった。
「なるほどな、そっちがそのつもりなら、俺も担当編集者として誠心誠意付き合ってやるよ……やだって言っても止めないからな?」
そう言った和沢さんの笑みは今まで見た事がない程爽やかな好青年そのもので……私の返事なんて待たないで、噛みつくように唇を塞がれた。
*
「隠すのか? 俺に下着姿を見られたって恥ずかしくないんだろ?」
「う……だってぇ……」
パジャマのズボンはとっくに和沢さんに脱がされ、下はパンツのみ。
しかも、バックプリントに猫が書かれている超お子様デザイン……。
隠そうとする手は頭上でパジャマのシャツで拘束された。
「多分そうかとは思っていたが、やっぱりノーブラか」
和沢さんはキャミソール越しにぴんっと主調する乳首をつまむ。
「きゃん!」
くにっと柔らかく弄ばれるとぴりぴりとした刺激が走った。
「一人暮らしの部屋に、顔見知りとはいえ男が来るっつーのに、なんなんだよこの警戒心のなさは……!」
和沢さんは苛立ったように言うと、大きな掌で私の胸をむにむにと揉む。
その言動とは違って、胸の感触を楽しむように包み、尖った乳首をくりくりと転がして……。
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