遊園地デート。観覧車からの夜景に見とれている私に彼が…
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遊園地デート。観覧車からの夜景に見とれている私に彼が… (ページ 1)
カップルで賑わう遊園地でデート。
『すごい人…わっ、』
「危なっ!ったく、ちゃんとつかまっとけ」
『うん///』
温かくて、自分より大きな手に引かれながら、その後ろを歩く。
・・・・・
「もうこんな時間か…最後何乗りたい?」
楽しい時間はあっという間で、夕焼け色のオレンジが暗い空に溶けていった。
『観覧車!観覧車がいい!』
この観覧車の頂上でキスをしたカップルは永遠に結ばれるっていうベタなジンクスを信じてる私。
頂上でキスを交わす自分たちの姿を思い浮かべると自然と笑みがこぼれる。
「なにニヤけてんだよ」
ほっぺたをぷにっとつねられる。
『いいじゃない!幸せなんだから。ほら、乗ろ?』
待ち時間もなくすんなり乗れた観覧車で向かい合わせに座る。
「そっち座んの?」
『え、じゃあ隣行こうか?』
「別に来なくていいし。観覧車傾くから」
『ひどっ。傾かないもん!』
「冗談だって。ほら、こっち来いよ」
『うん』
意地悪言ってもほんとは誰より優しいの。
そういうところがたまらなく、好き。
横に座って夏樹の方を見た。
綺麗な横顔に思わず見とれてしまう。
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