料理中に邪魔をしてくる甘えん坊で小悪魔な年下彼氏

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料理中に邪魔をしてくる甘えん坊で小悪魔な年下彼氏 (ページ 1)

「ちょっと、もういいでしょ? 昨日の夜も充分にしたじゃない」

 昨日の夜は年下の恋人に愛され、愛したまま眠りについた。

 それはだいぶ遅い起床になっても変わらずいて、昨夜と同じように優也君は唇を重ね合わせるつもりでいたらしい。

「優也君、お昼だよ? そろそろ起きようよ」

「……やだ、まだまだあかりさんが足りない」

「足りないって言われてもなぁ」

 彼は私に覆いかぶさったまま再度唇を寄せてきた。

 薄く形の整った優也君の唇に見惚れてしまいそうになりつつも、彼には悪いが拒否をしてしまう。

 寝室に飾られた時計を見れば午後1時を示していた。お腹は鳴っていないが、昼食の時間だ。優也君とまた体を繋げてしまうと、それこそのんびりしているつもりが実際はのんびりできない可能性がある。

「そんな甘えん坊さんの優也君にお昼ご飯を作ってあげるから、ほら、退いてくれる?」

「……オムライスを作ってくれるなら、退いてあげる」

「うん、オムライスね、分かったわ。ちゃんと起きてるんだよ?」

 こくりと小さく頷いた彼の様子は本当に子どものような可愛らしさがあった。

 よしよしと頭を撫でてあげれば嬉しそうに微笑んでくれる。

 待っててね、といっても待ち切れないと言いたげに私の後を追いかけてきた。

「あかりさん、俺の服着てみない?」

 優也君からの謎めいた提案に首を傾げていると、タンスから自分のシャツを取り出した彼が言葉を続けた。

「大きいサイズのシャツを着てる女の人って……なんかエロくない?」

「呆れた……優也君、そんなのが理由って」

 溜息交じりに返答をしても彼は至って真面目な顔つきだった。

 ニヤついているわけでもなく、鼻の下が伸びているわけでもない。

「お願いだよ、あかりさん。一回でいいから、ね?」

 手を合わせて懇願しだす優也君にはやはり溜息しかつけないが、一度でいいなら、と引き受けた私がバカだったのかもしれない。

 下は履いちゃダメだよ、と付け加えられたものの渋々了承してしまった。

「さっ、それじゃあ作りはじめちゃうからね」

 彼に手渡されたシャツを着てキッチンに立った。

 シャツの裾が何も着用していない太腿部分に擦れ妙にくすぐったい。

 冷蔵庫から必要な食材を取り出して、卵をボールに割る。

 すると間髪入れずに優也君が声をかけてきた。

「待ち遠しいなぁ、あかりさんのお手製オムライス」

 隣に立ち覗き込んでくる彼は本当に可愛らしくて、年下らしさを全面に出しているようだ。

 計算ではなく、ただあるがままの優也君なのだろうが、こうも甘え上手な男の子とは出会ったことがない。

「それにしても、やっぱり似合うなぁ」

「似合うってなにがよ。もうあんまり邪魔しないでね、優也君」

「邪魔をしてるわけじゃないよ? ただ……大きなサイズの服からすらーって伸びてる白くて綺麗なあかりさんの足といい、普段より胸も大きく見えてエロイなぁって」

「それが邪魔をしてるっていうのよ」

「あかりさん、それは違うよ。邪魔っていうのはこういうことを言うんじゃない?」

 優也君はそういうと私の後ろに回り込んだ。

 彼の言葉を気にしないように卵を掻き混ぜはじめると、不意に服の上から胸を触られる。

「ちょっと邪魔しないでよ。オムライス食べたいんでしょ?」

「オムライスも食べたいけど……やっぱりあかりさんも食べたいな」

「ゃっ、もっ……変なさわりかた、しないで…っ」

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