8つも年下の高校生が誕生日にリクエストしてきたのは…互いの色に染め上げ染まる新しい関係 (ページ 3)

「…絢ちゃんも、俺の触ってよ…。」

太ももにあたる悠斗はすでに熱くそそり勃っている。

悠斗を胸に押し付けるように頭を抱き、呼吸を整える。

「ダメよ。授業の準備しなきゃ。もうおしまい。先に出るわね。」

絢は乱れた服や髪をさっと整えて何事もなかったように振る舞って空き教室を後にした。

ピンヒールでいつも通り颯爽と歩き、すれ違いざまに笑顔で生徒に挨拶をしながらトイレに駆け込んだ。

個室に入りショーツを下ろすと、そこはぐっしょりと濡れていた。

ーはぁ、またやっちゃった…。

相手は8つも年下の高校生。

適当にあしらうつもりが、なまじ整った顔立ちをしているせいかどんどんエスカレートしていく。

教えられた以上のことを絢に試してくる悠斗が愛おしい反面、男女の関係になることには迷いがあった。

次のスクールの日が悠斗の誕生日。

勝手に頭の中で繰り広げられる妄想を振り切り、絢はトイレを出た。

「絢先生、テキストで分からないところがあるんですけど…。」

珍しく授業の直前になって、空き教室に行くはめになった。

ドアを閉じ、手短にと言おうとしたところで唇を塞がれる。

長いキスだった。

「悠斗くん、お誕生日おめでとう。…あのね、」

「絢ちゃん…今日も可愛い。大好きだよ。」

迷っていることを伝えられないまま、唇を塞がれる。

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