心も身体も癒やしてく…紳士的な彼が見せたちょっぴり強引な一面 (ページ 5)

「はぁっ……はぁ……」

余韻にピクピク震えている私を、同じくまだ息の荒い明利さんが「大丈夫?」と覗き込んでくる。

お腹の上に、彼が放った熱い液体の感触があった。

「外に……出してくれたんだ」

「当たり前だろ。……ごめん、夢中でゴムの事考えるの忘れてた」

している最中はちょっと強引なところもあったのに、終わればやっぱり紳士的な彼だった。

私は笑って、申し訳なさそうにする彼を胸に引き寄せる。

「いいの。……こんなに幸せで気持ちいいの初めてだった。嬉しい」

心から告げる。

「……怖くなかった?」

「うん……気持ち良すぎて、ちょっと怖かったかも」

照れながら言えば、彼も照れたように笑った。

元カレとのセックスは苦痛だった……だけど、これからはそんな事思い出す必要もないんだろう。

こんなに幸福に抱き合える人と出逢えたんだから。

「ねえ明利さん、もう一回したいな。……これって私の『勝手な欲?』」

「え、でもゴムが……うーん、仕方ないなぁ」

甘い声で呟く唇が、私の唇を塞いでくる。

私は紳士な彼の理性をもう一度溶かそうと、その熱い舌に色っぽく舌を絡めた。

-FIN-

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