雷が怖くて店長に抱き付いてしまい、告白に応えてくれた彼に胸を執拗に愛撫されて (ページ 2)

「……零、さん」

「店長、私……、ずっと店長のこと、す、好き、だったんです。こ、こんな形でしか、告白できなくてすみません。……でもずっとずっと、好き、だったんです」

そっと伸ばした手で店長の腕を掴み、手を胸に押し当てる。

強張った手はびくっと震えたが、手首を握りながら好きです、と必死になって繰り返すと、指先がやんわりと胸に食い込んだ。

ゆっくりと胸を押し揉まれてつま先がびくっと跳ねる。

ややあって店長が私を真っ直ぐに見て、困ったように笑った。

「……零さん、と、年の離れた私で、いいん、ですか」

「い、いいんで、す。店長が、いいんです、……ずっと、ずっと好きで、こんな機会でもないと、言えなかったと、思います。……好きです、店長」

「零さん……」

ごくっと大きな音を立ててつばを飲み込み、おもむろに店長がのし掛かってきた。

温かな手がシャツの下に滑り込んで愛おしそうに肌を撫でる。

もどかしくて自分でシャツをたくし上げると、大胆ですねと笑った唇が胸に押しつけられ、しこった乳首をゆっくりと口に含んだ。

「はぁ、……んっ」

熱くぬめった口内に全身が総毛立った。

弾けた愉悦が下腹へ流れていき、胸中で沸き起こった喜びに身体が一気に熱くなる。

顔を伏せた店長は愛おしげに乳首を吸い上げ、舌先でざらざらと乳頭を舐め、もう一方の手で胸をぎゅっと掴んだ。

「あ……っ、て、店長、……舌がすごく、あつ、ぃ」

「まだ身体、冷えてるんですね。今、温めてあげますから……」

下に着ている新品のスウェットを撫でた手が内ももをさすり、そのまま服の上から秘部に触れた。

割れ目をするっと辿られて腰が捩れる。

駆け巡った愉悦に思わず喘ぐと、店長は目を細めて笑い、乳首に優しく歯を立てた。

「ここ、好き……、ですか？」

「んッ」

吹きかけられる息さえ心地よかった。

必死になってうなずくと、店長はさらに圧を掛けて吸い上げ、血が集まってしこった乳頭を歯で挟み、軽く引っ張った。

そうされながらもう一方の胸を掴まれ、指の間で乳首を絞られて巧みな愛撫に息が弾んで背中が固い床から浮く。

つま先まで満ちていく愉悦はもどかしかった。

「て、店長……、胸、胸ばっか、り、……ァッ」

「とても感じていますね、零さん。胸が好き、なのでしょう？ならばもっと、感じさせてあげます」

「アァ、あっ、店長、ゃ、胸、胸ばっかり、は、んぅ……！」

吸い上げられて血の集まった乳首を噛まれて全身が跳ねた。

かと思えばふっと息を吹き付けられ、濡れたそこを優しく摘ままれ、捻られる。

痛みと一体になった法悦が肌の下を這い回り、下腹をじわりと濡らした。

「あなたの嫌なことは、したくないんです、零さん。……これは気持ちいい、のでしょう？」

「ぁ、ゃっ、店長、ダメです、す、吸っちゃ……っ、ぁ、はぁッ、やだも、胸、胸だけじゃ……、はぁ、アッ」

「私の名前は道敏です、零さん」

聞こえてくる声は優しかったが、舌も指も意地悪だった。

いやだと訴えているのに胸を舐めてすすり、すっかり尖った乳頭に爪を立て、大きく捻る。

焦れて身を揺すると、いきなり胸を五指で引っ掴んで強く揉まれて息が弾んだ。

下腹に詰まった愉悦は下着をしとどに濡らしているのに、決定的な刺激が足りない。

「店長、ゃ、胸、胸だけで、……ぁ、はっ、店長……っ」

「道敏ですよ、零さん。……イキたいですか？」

その言葉にも必死になってうなずくと、店長は目を細めて笑い、尖った乳首を指で摘まんだ。

強い力で押し揉まれながら捻られてあまりに強烈な愉悦に腰が跳ね、手足がバタつく。

あっと思った時には達し、満ち満ちた真白い快感に藻掻きながら店長の下で激しい呼吸を繰り返していた。

「……零さん」

呼ばれ、呆然としながら店長を見上げると、彼は濡れた口を拭って身を起こした。

優しげな手つきでシャツを引き下ろす。

「てん、ちょう……？」

「あなたの気持ちはとても嬉しいです、零さん。その、私も、たぶんあなたのことが好きだと思います、が、……あなたはまだ若い」

「で、でも、店長」

「わかっています。これは拒絶ではなくて、ただ、……時間を掛けてほしいと、思うんです」

「時間……？」

「お互いのことを、その、恋人としてもっと知り合えたら、と思うんです。……どうでしょうか？」

いつの間にか雷雲は去っていたようだった。

もう雷鳴は聞こえない。

ここで抱いてもらえないことは寂しかったが、受け止めてくれた店長の気持ちが嬉しくて、私は何度もうなずきながらまた店長に抱き付いた。

冷え切っていた身体はすっかり熱くなっている。

そんな私の身体にも負けないくらい熱くなっている身体に顔を埋め、私は愛してます、と想いを込めて囁いた。

「……零さん、ありがとう」

優しい声に自然と笑みがこぼれる。

抱き付いた腕に力を込めながらも、胸への巧みな愛撫を思い出し、私はこの先への期待にぶるっと身を震わせた。

店長は――道敏さんはにこっと笑い、優しく頭を撫でる。

その笑顔にも満たされて笑い、私は大っ嫌いな雷が与えてくれた機会に感謝しながら目を閉じて温かな手を感じていた。