13年ぶりに再会した従兄と初めてのラブホで初イキされてしまう・・・ (ページ 2)
『かなり痛そうだな・・・まだ駅まであるし、タクシー拾うか』
『ごめん・・・晴ちゃん』
でも、なかなかタクシーは拾えず、駅に向かって痛い脚を引きずりながら、ゆっくり歩いて行った。
『どっかファミレスでも入るか?』
そう言われた時、私は指を指して、
『あそこがいい』
と言った。
指を指した方向には、ファミレスではなく、お城のようなラブホテルが建っていた。
『おまえ、何考えているんだよ!』
晴ちゃんは呆れた表情をしながら、私の頭を小突く。
『晴ちゃん、私だって、立派な大人だよ!いつも子供扱いするけどさ!』
『俺とおまえはいとこ同士なの! ・・・んなトコは入れるっかよ!』
『あ~、脚痛いなぁ~脚痛い~、かなり歩いて疲れたなぁ。靴脱いで脚伸ばしたーい!』
歩き始めて、もう40分くらい時間が過ぎていた。
私は晴ちゃんと一緒に居るこの時間がとても居心地が良すぎて、もっと一緒に居たいと思っていた。駅まで行ってしまえば、もう別れなければならない。
次いつ会えるのか分からない。
『晴ちゃん、私さ、一度もあーいう、お城に行ったことないんだよね。晴ちゃんと一緒に行ってみたい!』
私は、かなり真顔で、真面目に言った。
晴ちゃんは、まじか?という表情を一瞬したが、目と目があった時に、『分かったよ!』と言われたような気がした。
晴ちゃんは私の手を握り、無言でもくもくとお城まで歩いて連れて行ってくれた。
ラブホテルの前まで来て、晴ちゃんは一瞬躊躇した顔を見せたが、私の態度が変わらなかったからか、中に入る決断をした。
部屋に入るまで、ずっと手は握られたままだった。
お互い緊張で結ばれていたからか、重なり合った手のひらは汗で濡れていた。
外観はコテコテの子供が良く描くようなお城で、中にお姫様と王子様が住んでいると思わせるような雰囲気のあるラブホテルだった。
おとなのテーマパーク・・・とはよく言ったものだ。
部屋に入ると、外見に負けず劣らずのキラキラぶりで、あまりのゴージャスな内装に思わず笑ってしまった。
『すごい!』
呆気にとられてしまった私は、見るもの全てが珍しくて、挙動不審だ。
晴ちゃんは私をベッドに座らせると、私のヒールを脱がしてくれた。
ハイヒールの中で縮こまっていた脚が解放されて、なんだかスッキリとした感覚になる。
同時に、靴擦れの痛みが軽くなるような気がした。
そして、そっとスカートの下から手を入れると、ストッキングを脱がせる。
靴擦れした部分にストッキングが張り付いて、脱がせるとピリピリと軽い痛みがあった。
『脚・・洗おうか』
そう晴ちゃんが言うと、私をバスルームへ連れて行った。
物凄い広さのバスルームで、思わずはしゃいでしまう。
バスタブもかなり大きくて、お湯を溜めるのにかなり時間がかかるだろうと思った。
私をバスタブのへりに座らせると、ワンピースの裾を上までたくし上げ、足元に熱いシャワーをかけた。
何から何まで、丁寧に優しくしてくれる晴ちゃんの姿に、私はされるがままただじっと見ている。
ここのお城のお姫様になった気分だった。
ボディシャンプーを泡立てて、優しく足のつま先から丁寧に洗ってくれる。
くすぐったさもあるけど、マッサージするように手のひらで洗ってくれるのがとても気持ちよく、晴ちゃんの指先の動きを感じていた。
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