夏祭りで下戸なくせにお酒を飲んじゃった彼にお社の裏で襲われちゃう (ページ 2)

「類っ!!」

「悪いっ、遅れた〜」

そう言って、光のそばに近寄るとサッと手を掴まれる。

「んじゃ、行こっか?」

「え、あっ、うんっ」

ギュッと握り、無言で歩き出す類に光は少し暗い気持ちになる。

(…浴衣、やっぱり似合ってなかったかなぁ?)

「あーえとっ、あのさっ」

そんな心の声が聞こえたのか、類が前を見ながらボソリと光にだけ聞こえるように呟く。

「………似合ってる」

「えっ……」

「浴衣姿も……可愛すぎだろっ」

恥ずかしのか顔を背けて、少しぶっきらぼうに言う。

光は嬉しさと恥ずかしさで言葉に詰まる。

(どうしよう………凄く嬉しいっ)

光は思わず手をギュッと握る。

すると、直ぐに類もギュッと握り返してくる。

お互いに心が通じ合ったようで、光はハニカミながらお祭りの会場である神社に向かった。

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