友人カップルに同伴した私と彼は、初対面なのに一線を越えてしまいそう… (ページ 3)

「さぁ、始めようか」

　そう言いながら彼は無理矢理私の足をＭ字に広げた。

　そしてゆっくりと下着を脱がすと、もう片方の指を私の秘部に押し宛てる。

「始めは痛いかもしれないけど、我慢してくれる？」

　怖くて怖くて仕方がない。

　友人は愛情のあるセックスをしているのに、どうして自分だけがこんな目に遭っているんだろう。

「……ンンッ――んっ、っ…っ……っぁ、ふ…」

　秘部に宛てがわれた指先が未だ開拓されていない場所へと押し入っていく。

　恐怖と痛みで彼の指を噛んでしまうが、希君はただ笑っていた。

「次は……二本目ね」

　そんな彼の様子にさえ恐怖を感じてしまう。

　だがこの状況から逃れられないのならば受け入れてしまったほうが楽だろうか。

　私の心は着実に諦めはじめ、見えない何かに蝕まれ始めてしまった。

「…ふ、っ……ンッンンッ――」

　秘部の中に何本の指が入っているかなんて関係ない。

　彼に全てを任せてしまおう。

「…っ、はぁっ、ンッ…っ！」

「どうしたの、遂にその気になった？　いい声で啼いてくれるんだね」

　恐怖に、この身を震わせたものの、一度声を漏らしてしまえばあとは無意識でも甘い声を挙げてしまう。

「指だけでこのキツさ、か。これじゃあ僕のギンギンになったコレは入らないかもしれないなぁ」

　肉壁を押し進めていく指の感触に喉の奥から声が洩れてしまう。

「僕の指を感じて？　そしてぐちゃぐちゃって音を鳴らしてよ。僕のコレを受け入れるために」

　なんだっていい。心を落ち着かせられるなら、いいんだ。

「私の処女を……奪って、下さい」

　指を出し入れされる度に私の中に初めての感情が生み出される。

　体の内側からせりあがってくる不思議な感覚に飲まれ、この身を投げ出したくなった。

「いいよ。君の中も柔らかくなったし、僕ももう我慢できそうにないからね」

　男は再び笑み私に覆いかぶさってきた。

　秘部に押し宛てられる固い肉棒の感触に一度大きく呼吸をすると、声をかけられることもなく勢いよくソレが突っ込まれる。

　息をつく間もなく下部に痛みが走ったような気がした。

　何かを突き破られたように顔をしかめてしまうが、これまでの恐怖の比ではない。

「アっん、…はっ、ァァっ――、き、…気持ちいい…です……ンッアッ！」

　滑りをよくしたのか、男は更に腰を打ち付けてくる。

「いいね、やっぱりココはキツイぐらいじゃないとセックスした気にならないよ。これならすぐイケそうだ」

　固い肉棒に最奥を突き続けられると体全体が熱を帯びたように熱くなる。

「君もイキたくなったら言ってね？　処女喪失記念に優しくイカせてあげるから」

　内側から迫りくる今までにない感触をその身にしながら、足がぴくぴく震えだした。

「は、ンッ…ァっアアッ、ひっ、ッアっ――あっ、っアアンッ…」

　多分、これがイキたいってことなのだろう。

　我慢しきれない快楽の波に巻き込まれ今にも意識を手放してしまいたくなる。

　そして私も希君も満足すればこの時間が終わりを迎えるだろう。

　処女を失い、喪失しきった心だけが残るのだ。

「どうしたのイキそうなの？　あちらさんもラストスパートなようだし、こっちの声なんてもう聞こえないだろうから、好きなだけ声を出しちゃったらいいよ」

　希君の言葉を皮切りに声も何も抑えるつもりはなかった。

　仮に友人に聞かれていようが構いはしない。

「アッ、ハァ、ンッ――イクッ、イクっ！　イっちゃうーーっ！　アッ、ンンッ…っアっ、アアッー！」

「僕も、もう……っ！」

　激しく穿たれた男根をキツく締め付けていた秘部からイヤらしい水音が耳に届いた。

「はるかちゃん……君の体は最高だよ」

　体内に打ち注がれる精液の熱を感じながら私は瞬く間に意識を手放したのだった。