部活で強打した胸にクーリングジェルを塗ってもらっていたら…
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部活で強打した胸にクーリングジェルを塗ってもらっていたら… (ページ 1)
ドバーン!!
「キャッ!!」
「大丈夫か~!!?」
「あ、はい・・・っつ!。」
「見せてみろ。」
「いえ、大丈夫です。」
「涙目じゃないか!!無理すんな。」
今日はバレーの部活。高校最後の試合の為、選出された選手だけが残って練習をしていた所だった。
まだまだ練習しなきゃいけないのに…。
「もう、5時だな・・・。よし、皆、あがれ!!また、明日続きだ!。」
「はい!」
体育館に声が響く。部員たちは帰る準備でワサワサしていた。
私はボールが思い切りあたった胸が苦しくて、手をあてながらしゃがみこむしかなかった。
「よし、田中、保健室行くぞ。冷やすもんとか、あるだろ。」
先生は背が高く、顔がちっちゃくて西島秀俊風な爽やかさとカッコ良さを兼ね備えている。
厳しくて試合の事で頭がいっぱいだけど、憧れる。
そんな先生が私の事心配そうに気にかけてくれて嬉しい・・・。
胸の痛みを抑えながらも、私はそんな事を考えていた。
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