雨降る爛れたクラブ帰りに声をかけてきた男に公園の奥で…七夕がもたらした夢と愛 (ページ 8)
ふと、資料に挟んでいた栞を落としてしまった。
拾おうとすると、別の手が一足先にそれを拾う。
「葉っぱを押し花のようにした栞ですか、珍しいですね」
「あ、ありがとうございま…」
「ね、千夏ちゃん?」
優しく微笑んでそこに立っていたのは。
「本当にデザイナーとして頑張っているのを知った時は嬉しかったよ」
声にならず涙を流しそうになった私を、あの日と変わらない優しさで抱きしめてくれた。
「梶さんがこの世界の先輩だったなんて私もビックリしたわ」
ホテルのベッドの上で、キスをしながら私の服を脱がす梶さんにそう言うと、
「あの時は僕も下積みの新米だったからね。お互い軌道に乗り始めたら会いに行こうって決めてたんだ」
と指で胸と秘部を弄りながら答える。
「僕の言った通り、千夏ちゃんの夢、叶ったでしょ?」
「あっ…ん…葉っぱをお守り代わりに頑張ったから…」
「昔はカジの葉を短冊代わりに使ってたらしいからね。あの葉っぱはその辺のだったけど、まさか栞にしてくれてたなんて」
ぐちゅぐちゅと私の中を掻き混ぜる手を止めずに、梶さんは嬉しそうな顔を見せた。
その余裕に少し反抗心が芽生えて。
「ねぇ、私の夢は叶ったけど…あの日は雨で天の2人からは見えてなかったと思うよ」
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