「…ねぇ、私とセックスしない?」―越えてはならぬ筈の一線を越える昼下がり (ページ 2)
「……ねぇ、私とセックスしない?」
気がつくと静華は陵介に首を絡ませてキスをしていた。
「静華さん…ダメです。」
光が差し込む明るいリビングは四方を壁に囲まれているので外からは見えない。
カーテンを開け放ったまま陵介の手首をストールで縛りキスを続けた。
首に唇を這わせネクタイを取る。
厚い胸板を触ると陵介はぴくっと反応した。
「ほら、あなたも触りなさいよ。」
縛り上げた両手を白のドルマンニットの中に導く。
おずおずとした手つきはまだ迷っているようだった。
「もういいわ。言われた通りにして。」
静華はソファに座り、陵介を静華の前に膝まずかせた。
「舐めて。」
どこをとは特に言わなかった。
ただ冷たく言い放ったその一言で陵介の顔色が変わった。
ごくりと唾を呑み込み、目には情欲の炎をたたえていた。
陵介は覚悟したのか静華の手をとり、一本一本丁寧にしゃぶった。
脚に触れ、ふくらはぎから膝に向かって舌を這わせてゆっくりと静華の内股を開いた。
女の匂いが立ちこめるショーツを見るなり陵介は執拗に愛撫をしてきた。
気の遠くなるような快感に静華はうっとりと身を委ねた。
「いいわ。…もっと舐めて。」
静華は陵介の頭をショーツに押さえつけるように手を置いた。
開いていた片方の脚を伸ばしズボンの上からでも分かるほどに隆起していた陵介を爪先で刺激する。
うっ、と陵介がうめいた気がした。
「こんなに硬くして…いやらしいわ。」
陵介が花びらから芽芯を舌でなぞる。
たまらずショーツをずらすと陵介は迷わず蜜壺に舌を挿入してきた。
ぴちゃぴちゃとなる音に自然と爪先に力が入る。
脚の親指と人差し指の間に挟んで擦ってやると陵介はぶるっと身を震わせた。
「ああぁ…いい。」
萎れていた花に水が巡り再び咲き乱れるように、快感が静華の全身に波及していく。
陵介がじゅるっと蜜を吸い上げてくる。
「ああっ!いく!」
陵介の頭をぐっと押し付けて静華は何年ぶりかのオーガズムを感じた。
「…ねぇ、見せて。」
縛っていたストールを外して陵介の濡れた顔を拭ってやる。
陵介はズボンの中で達していた。
「汚しちゃったわね。お母様のストール、クリーニングに出してお返しするわ。」
陵介は耳まで赤くして佇んでいた。
「…また、お会いできますか?」
ふくらはぎにすり寄る陵介に静華は妖しく微笑んだ。
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