突然届いた手紙で呼び出しをかけてきたのは…同級生との再会
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突然届いた手紙で呼び出しをかけてきたのは…同級生との再会 (ページ 1)
その手紙が届いたのは昨日の事でした。
「○月○日、山の手台公園で夕日を見ながら待ってます。」
そして、書かれてあった浩二という名前。
私の記憶にある「浩二」と言う名前は一人しか思い出せません。
中学の時に親の転勤で引っ越したあの「浩二」しか。
○月○日と言えば、明日。
そして、山の手台公園といえばあの頃の学校でよく聞いた恋のおまじないを叶えるとい言われていた場所。
そんな淡い気持を思い出していたのでしょうか、私は夕暮れに公園へと向かっていました。
「やっぱり、来てくれたんだ、紀子。」
後ろから声をかけられたのです。
「浩二っ!?いつから、来ていたの?」
「そんな事はどうでもいいよ。それより紀子、綺麗になったね。」
まるで流れるような仕草でごく自然に私の肩を抱いたのです。
「ちよっ、ちよっと待ってっ!」
確かに淡い恋心の延長を期待していない訳ではありませんでした。
でも、あまりにもいきなり過ぎたのです。
「紀子、僕の事を嫌いになったの?」
耳元でそう囁かれ、彼の息使いを感じるとなぜか逆らえなかったのです。
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