結婚式の二次会で偶然会った大好きな上司に酔ったい勢いで告白したら―!? (ページ 8)
ぐったりした私の頭を撫でながら、課長はゆったり煙草をふかす。
「で、本気で俺と付き合う覚悟は出来た?」
ぼんやり微睡んでいた私は、意味が分からずにそっと課長の顔をみあげた。
課長は自嘲的な笑みをその端正な顔に浮かべて、私の頬を撫でる。
「前の妻は、俺との性生活に耐えられずに出て行った。また、そうなるのが嫌で、君への想いは封印してきたんだけどな。
不意打ちで告白してくるなよ、本当に
可愛い奴」
ズルい。
大好きな人から、そんなに優しい声で、囁かれたら、甘い瞳で見つめられたら、嫌だなんて言えるわけないですよ、課長。
「精一杯頑張ります」
課長は煙草を揉み消すと、私をぎゅっと抱きしめた。
「良い子だ。あ、言い忘れてたけど、さっきのは俺にとって前戯みたいなもんだから――。これからが本番ね」
有無も言わせず、唇が重なる。
私の熱く淫らな夜は、まだ始まったばかりだった。
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