夜景が一望できるガラス張りの院長室で年下の鬼畜新人ドクターに襲われる

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夜景が一望できるガラス張りの院長室で年下の鬼畜新人ドクターに襲われる (ページ 1)

「もう…何で私がこんな事しなくちゃいけないのよ。」

高層ビルの12階。

そこに私の勤める歯科医院がある。

2年前から歯科衛生士として勤めた私は、スタッフの中ではまだまだ若手で、明日からお越しになる新しいドクターの為に院長室の掃除を任されていた。

ドクターと言っても、最近大学を卒業したばかりの新米で、私よりも年下。

おまけに、院長の息子ときた。

いくら院長の息子だからと言っても、日々先輩からこき使われっぱなしの私が、わざわざ仕事終わりに…しかも、無給の残業なんて。

「はぁ〜…。」

積み重なる本の山をドカッと机の上に置き、院長室の大きな椅子に腰かけた。

クルリと回れば、目の前には一面に広がる夜景。

ため息が漏れる程の光景に、改めてこの職場の良さを感じる。

初めて来たのは面接の時で、緊張でいっぱいだった私を一瞬にして変えてくれたのが、この窓から見える景色だった。

院長室だけではなく、ビル全体が壁一面ガラスという何とも斬新で高級感溢れる雰囲気に、一瞬で虜になったのだ。

診療室も勿論同じ作りで、患者さんからの人気も高い。

1日数百人は訪れるだけあって、スタッフの数も他の医院とは比べ物にならないほど多く、まだ数回しか話した事がない人だっている。

…まぁ、ドクターが増えるのは患者さんにとっても嬉しい事か。

「ふー…。仕方ない、早く終わらせよ。」

大きなため息をつき、椅子でくるんと回った。

「っ?!」

1人のはずの院長室。

その入り口のすぐ前に、誰かが立っている。

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