バーで助けてくれたのはお調子者の彼。でも実は一途で、満足するまで舌で奉仕し続けてくれた…
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バーで助けてくれたのはお調子者の彼。でも実は一途で、満足するまで舌で奉仕し続けてくれた… (ページ 1)
「あー!美奈ちゃんたちじゃーん!うぃーすっ!」
ガヤガヤと賑わうバーで、ひときわ明るい男の声が響く。
「やっほー!佑馬くん!元気ー?」
隣の席で飲んでいた友達が男に返事をした。
「元気、元気!元気過ぎてやばいよー。今夜どう??」
そういって、何故か私の肩にするりと手を伸ばしてくる。
この男の態度には慣れているので、ちょっとー。と文句を言いながら外した。
「美奈ちゃんのケチー。」
ぶうっと頬を膨らませた男に、友達がちゃちゃを入れる。
「何が元気過ぎてやばいのよー。」
「何…って、ナニだけどー?」
「やぁだぁー!」
途端に、近くにいた人たちも合わせてキャハハハハ!と笑い声を上げる。
「またねー!」
「ちぇー。つれねぇのー。」
男は、しょんぼりとうなだれ、私達から数歩離れた…途端、シャキッと姿勢を戻して別のグループに「元気ー?」なんて調子よく声をかけに行く。
彼は、この辺では人気者の佑馬君だ。
「てかさー、佑馬君、何だかんだイケメンだし、一回くらい良いかなー。って思わない??」
友達はどうやらまんざらでもない様子だが、私はいくらイケメンでも、遊び人は好きじゃない。
「そーぉ?」
「良いと思うけどー。でも、佑馬君と寝たっていう子、聞かないから佑馬君がエッチ上手いのか分かんないんだよねー。あっ!てかさ、あの話、聞いた??」
なんてガールズトークに華を咲かせている内に、気付いたら一つ席を飛ばした隣に、スーツ姿の男性が座っていることに気が付いた。
「ねっ。あの人、さっきから美奈のこと見てる。美奈に気があるんじゃない?」
「ええ…?」
そう言いつつ横を見ると、男性と目があった。
すると彼は、少し照れたようににっこり笑いかけてくる。
「ほらぁ、絶対そうだって!…ね、上手くやんなよ!」
「え?!あ…ちょ、ちょっと…!」
引き留める間もなく、友達は立ち上がり、さっさと店の外に出ていってしまった。
(ちょっと待って〜…!)
心の中で呼ぶが、帰ってきてくれる訳がない。
「あの…お連れの方、帰られちゃったんですか?」
「へっ?!」
男が遠慮がちに訊ねてくる。
「あっ…。え、えぇ…用事が出来ちゃったみたいで…」
「では…少しお付き合いして下さいませんか…?あの…さっきから、綺麗な人だなーって思ってて…」
顔を少し赤くして言う彼を見て、悪い人では無さそうだし、少し話すだけなら…と思い、
「じゃあ…少しだけ…」
と話を始めた。
すると思いのほか話は弾んで、気が付くとなかなかの時間が経っていた。
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