生意気!!と後輩の下克上に精一杯強がってみたものの…
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生意気!!と後輩の下克上に精一杯強がってみたものの… (ページ 1)
私がゆっくりと足を組み直すと、廉は顔を真っ赤にさせた。
それが可笑しかったり可愛かったりで、今度はどんなちょっかいを仕掛けてやろうかと考える。
廉は大学の二歳下の後輩だ。リアクションがとっても可愛いから、ついついからかってしまう。
今日は廉の家にDVDを見に来たのだけれど、あからさまに私を意識したような態度を取るものだから、私のイタズラ心に火が着いてしまった。
「……歩美先輩、何か飲みますか?」
不自然な態度を誤魔化すように廉が提案をする。
「うん、お願い」
廉はそわそわとキッチンに向かった。
飲み物を用意している間に、私は着ていたカットソーを脱いだ。キャミソールだけでベッドに座って廉を待つ。
お茶を用意して戻ってきた廉はぎょっとした動作で私を見る。
「せ、先輩! なんで脱いでるんですか!」
「えー? 暑かったから?」
「暑いなら冷房入れますって! もー!」
リモコンを操作し終え、廉は人ひとり分の距離をとって隣に座る。すかさず距離を詰め、廉の腕を自分の腕と絡めた。すると、廉の顔が真っ赤になる。
「怖いからこうしてていい?」
「……これ、コメディですけど」
「あれ、そうだっけ?」
茶化しながら上目に見つめれば、廉は少し拗ねたように呟いた。
「先輩また俺のことからかってるでしょ。……俺だって男なんだから危ないですよ」
「なにぃ? 廉のクセに生意気! どう危ないわけ?」
言いながら、組んだ腕に胸を押し付ける。廉のからだが強張った。打てば響くようなリアクションが本当にかわいい。
まだまだ遊び足りないけど、これ以上からかったら可哀想なのでひとまず終わりにしてあげよう。――と思った途端、
廉は突然人が変わったかのように真面目な顔になり、少し乱暴に私を押し倒した。
シングルベッドに体が沈む。
私に覆い被さる真剣な眼差しが、いやに熱っぽい。
「……れ、廉?」
「あんまりそういうことしないでくださいよ。……もう我慢できない」
「わわっ! ちょっと!?」
かすれた声でそう言って、廉は私の首筋に舌を這わせた。なまめかしい感触に、一瞬で鳥肌が広がる。
「今から俺、歩美先輩を襲います。嫌だったら殴ってください」
「襲う? 廉が私を? そんな度胸ないでしょ」
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