「もっとエッチになって、全部見せて」好きだからいやらしくなっちゃう甘々カップル (ページ 3)
その日の夜。
待ち侘びたインターホンの音がした瞬間、私は急いで玄関に向かった。
扉を開けた隙間から顔を覗かせた昌也さんに「ただいま」と言われる。
なんだか同棲してるみたい。
おまけに今は、あまり見る機会のないスーツ姿。
思わず見惚れてしまうと「中に入れて」と笑われてしまった。
「い、今開けますね!」
慌ててキーチェーンを外すと、昌也さんは滑り込むように入ってきて、すぐに私を抱き締めた。
「ここ玄関ですよ」
「昌也は、ただいま恵を充電中です」
「ふふっ、なんですかそれ」
ワンルームマンションの玄関。
二人でぎゅううっとするには少し狭い。
体温と匂い、腕の力。
頭をポンポンと撫でてくれる手。
それだけで、また体が熱くなってしまう。
その時、ふと気付いた。
彼が持っているビニール袋だ。
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