「もっとエッチになって、全部見せて」好きだからいやらしくなっちゃう甘々カップル (ページ 2)

落ち着かない気持ちで会社に戻った。

ちょうど自席に着いた時、モバイルにメッセージが届いた。

画面に表示されたのは

『昌也さん』

私の大好きな人の名前

そしてまた思い出す、数日前の記憶。

唇を噛んだ表情、頭を撫でてくれた大きな手

熱い吐息、切羽詰まったような声で呼んでくれた「恵」って名前

私の中に吐き出された、白い――

すぐに我に返った。

さっきといい、真っ昼間から何てことを考えているのだと、自分でも呆れた。

見たいけれど、見たくない…そんな気持ちで、モバイルを手にしたまま迷う。

それでも無視する訳にもいかず、複雑な気持ちでメッセージを開いた。

『出張が予定より早く終わりそう。遅くなっちゃうかもしれないけど、今夜そっちに行っていい?』

心臓が跳ねる。

今夜、我が家にやって来るというお泊り予告だった。

思わず溜息を漏らした。

もう今日は仕事が手に付かないだろう。

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