初デートが終わってから見せた心配症な彼の新たな一面

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初デートが終わってから見せた心配症な彼の新たな一面 (ページ 1)

「気をつけて、帰ってね。」

「うん。家、ここから近いから。」

「そっか…。」

「今日、楽しかった。ありがとう。」

「こっちこそ。じゃあ、また。」

「うん。じゃあ。」

そう言って、駅前で、博くんと別れた。

さよならの挨拶も、まだぎこちない。

つきあって、1か月。

初めてのデートだったのだ。

今夜はやけに月が明るい。

ぼんやりと空を見ながら、今日のことを思い返す。

行き先は水族館。

「京ちゃん、今度の土曜なんだけどさ…」

博くんが誘ってくれたのだ。

のろけるわけじゃないけど、初デートで水族館なんて、センスあると思う。

「結構、ロマンチックなところあるじゃん。」

なんて、思った私がバカだった。

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