唯一見下されても怖くない幼馴染に突然部屋に連れ込まれて…独占欲で関係が動く時
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唯一見下されても怖くない幼馴染に突然部屋に連れ込まれて…独占欲で関係が動く時 (ページ 1)
身長146センチ、誰から見ても小柄な私は、成長するにつれて、どんどん背の高くなる男子に見下ろされるのが怖くて、関わりを避けていた。
だけど、産まれてからずっと一緒に育ってきた彼だけは私の特別なの。
「優佳ー帰るぞー」
「はーい、ちょっと待って」
教室の扉に立って私を呼ぶ幼馴染の透。
身長が184センチもある彼は、枠に頭をぶつけないように少し下げ、こちらに手招きをしている。
これは毎日の光景で、幼稚園から高校までずっと私たちは一緒に登下校をしている。
「じゃあねー、優佳。彼氏とラブラブ羨ましい」
「だから彼氏じゃないって」
友人の言葉に少し気分が落ちる。
そう、私達はずっと幼馴染、この関係を崩すことができないでいる。
透に駆け寄り顔を見上げると、いつもはどちらかといえばキリッとした切れ長な目を少し見開き、顔を背けた。
いつものように透は自然に私の手を取り廊下を歩き出す。
でも、この関係がずっと続くなら、付き合いたいなんてワガママ言ったらきっとバチが当たってしまうんだろうな。
そんなことを考えながら、そう遠くない私たちの家まで他愛のない話をしながらゆっくり歩く。
透は毎日私が家に入るのを見届けてから帰るらしい。
今日もそれは変わらないと思い、私は家の扉を開けた。
けど、いつもは門のところでこちらを見ている透がすぐ後ろに立っている。
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