作家の先生と私、二人だけしか知らない秘密の甘い時間 (ページ 3)
「美桜、どうしてほしいか言って?」
ふふっと意地悪な笑いが耳元に落ちる。
紳士な和真さんが、小悪魔のように変わった。
「中に……挿入れて……」
「何を?」
思わず口ごもる。この期に及んで、わたしにはまだ恥ずかしさが残っていた。
「いじわる……」
「言わないとあげないよ」
硬くて熱いそれは、からかうように秘所の入り口と太股の間を行き来する。
この後与えられるはずの快感への期待で、身体がはちきれそう。
わたしはもう耐えられなかった。
「はやく……挿入れて。あたしの中に……和真さんの……熱くておっきな……おちんちん」
ぐちゅっといやらしい音を立てて、猛った欲望がわたしの中に一気に挿入された。
肉と肉がぶつかるパンパンという音と、ぐちゅぐちゅという水音がハーモニーを奏で、その中でわたしはあらん限りの嬌声を上げていた。
「和真さんが欲しかったの。ずっと……寂しかったの……!」
「ごめん、美桜。僕も君が恋しかった。耐えられなかったのは僕の方だ」
最奥の一番いいところまで、和真さんのペニスがぎゅんぎゅんと当たる。和真さんはちゃんとわたしの身体の悦ばせ方を知ってる。
わたしは襲い来る快感に泣きじゃくった。
「美桜の中、めちゃくちゃいい……」
「和真さんもすごい……おちんちん、熱くておっきくて、気持ちいい……!」
わたしは立ちバックで力強く突き上げられてイったあと、今度は壁を背にして、向かい合った体勢になる。和真さんはわたしの背中を壁に押しつけ、両足を広げて持ち上げた。
露わになった花びらの中に、一気に熱い炎の塊が突き上げられる。
「和真さん……和真さん……!」
じゅぶじゅぶという音とともに、自重でペニスが一番奥まで届いた。それだけでわたしはまた達してしまう。身体を支えられ、広げられた花の中をぐちゃぐちゃにかき回される。
「美桜……ああ、美桜……。中……きつ……っ! 大好きだ……ああ……出る……っ」
「和真さん……わたし……わたし、またイっちゃう!」
わたしたちは、大声で喘ぎながら、激しく混じり合ってイった。
それでもわたしたちは、まだ全然足りなかった。床にもつれ合うように転がって、騎乗位から最後は正常位になり、ぴったりと抱き合って、いっぱいいっぱいキスしながら何度目かの絶頂を迎えた。
事を終え、わたしたちは欲望の熱が引き、ソファで抱き合っていた。
「美桜さんのおかげで、ヒロインの描写をどうしたらいいかわかったよ」
「わたし?」
意外な言葉にわたしは和真さんを見上げた。さっきまでの情熱的な表情とは打って変わって、穏やかな春の日差しのようだった。
「美桜さんとお付き合いし始めてから、ヒロインの造型を褒められるようになったんだ。今までよりもずっと、ヒロインの書き方に愛情を感じるようになったって」
和真さんがとても優しく髪を撫でてくれている。
わたしの中の劣等感がすっと引いていくのを感じた。代わりに胸が暖かくなっていく。
この人の愛情をちゃんと信じていいんだ。
「じゃあ、早く原稿書かなきゃね、先生」
「あ……うん……」
「終わったらまた今日みたいにいっぱいしましょう」
わたしがそう言うと、和真さんは照れるように笑って額にキスを落とした。
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