彼と見知らぬ女性が仲良さそうにしてるから…操作される嫉妬心 (ページ 6)

しかしそんな想いとは裏腹に、彼はくるりと振り向き、わたしを押し倒した。

「…嘘だよ」

「!」

「ただのダイレクトメール」

そう言った響の表情は、涙でぼやけた視界ではよく分からない。

柔らかな唇を目の端に感じ、涙を吸い取られて初めてそれが見えた。

それはもう、とても嬉しそうに、笑っている。

「…さっきも言ったでしょう?」

「…?」

「僕やっぱり、やきもち焼かれるの好きみたいなんだよね」

「な…」

のし掛かりながらそう囁いた彼。

いつの間にズボンを寛げていたのやら、わたしの足を軽々と持ち上げ、蕩けきったそこに押し入ってくる。

「待っ、ぁあっ…あ…!」

「ね、悲しかった…?」

「んんっ…!あっ…ぁ…!」

「ほら…教えて?日和…」

言いたい事はたくさんあったのに、乾いた唇からはもうあられもない声を上げる事しか出来ない。

せめてもの抵抗に彼の背に爪を立てて、わたしはこの甘くて、意地悪な時間に溺れていくのだった。

-FIN-

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