快楽を求める貴方と偽りの愛を求める私の一夜限りの夢
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約する作家陣によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
快楽を求める貴方と偽りの愛を求める私の一夜限りの夢 (ページ 1)
「バイバイ」
『バイバイ…』
振り返ることもなく去っていくあなたを、
呼び止めることもできない
許されない恋だから
---
「莉子?莉子じゃん!」
『え…夏樹…?』
2年前、高校生の時、隣の席だった夏樹。
話し掛けられるとそれだけで胸がドキドキと苦しくなって
これが恋だって気付くのに時間はかからなかった。
それでも夏樹には付き合っている彼女がいて、
私はそんな彼女との悩みを聞いてあげる相談役で
結局最後まで想いを打ち明けることもできないまま卒業を迎えた。
お互い違う大学に進学して、もう会うこともないだろうなって思っていたのに…
「莉子!別人みたいですぐわかんなかったわ、女って化粧でほんと化けんのな♩」
『久しぶりに会ったのにひどくない?』
「違うって!褒めてんの。可愛いくなったなって」
可愛い…か。
高鳴る胸の鼓動に呆れるほど思い知らされる。
こんなにも経つのにまだ私、夏樹のこと好きなんだ…
コメント (0)